もくじ
はじめに
わが家では、毎年冬になると風邪やらインフルエンザにかかってきました。むすこ、むすめが生まれてからは大人のわたしもかかることが増え、その度に、家の中を消毒して掃除しています。
そして今、このご時世。家族全員の健康を守るためには、外からウイルスを持ち込まないことだけでなく、家の中を常に清潔な状態に保つことがとても重要です。
そこで今回は、家庭にあるキッチン用漂白剤を使って、家の中の様々な箇所を消毒できる次亜塩素酸ナトリウム消毒液を作る方法をご紹介したいと思います。
今現在、そしてこれまでインフルエンザやノロウイルス、SARSなどが流行したときにおいても、自治体などが漂白剤を使った消毒剤を作る方法をウェブ公開しています。
これまでわたしたちは、それらをなんとなく参考にしながら自作していましたが、今一度、ちゃんとした知識を得ようと調べ直しました。正しい情報、信用できる情報をしっかりキャッチしなければなりません。
そして、それらの情報を元に0.02%に希釈した次亜塩素酸ナトリウム消毒液を作りました。
消毒する場所は、ドアノブやスイッチ、リモコン、テーブルなど。写真多めでご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
参照元
参考にした厚労省、メーカーQ&A、自治体ホームページはこちら↓(2020/03/30現在)
新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ):厚生労働省
花王の塩素系漂白剤で、次亜塩素酸ナトリウム0.05%、0.1%の液は作れるの?:花王株式会社
「ハイター」「キッチンハイター」を薄めた液を手指などの消毒に使ってもいいの?:花王株式会社
「新型コロナウイルス対策 自分で行う消毒マニュアル」:公益社団法人日本ペストコントロール協会
注意点!
①今回作る消毒液は手指に使用することはできません。
安全のため手指などへのご使用はおやめください。
「ハイター」「キッチンハイター」は家庭用塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムを含む)です。非常にアルカリ性の高い製品であり、薄めた液でも皮膚を傷めるおそれがあります。皮膚についた時はすぐに水で充分洗い流してください。
②作るとき、使うときは必ず換気しながら、手袋、マスクをしましょう。
③金属に使用した場合、腐食してしまうので必ず水拭きも行いましょう。
消毒液を十分に含ませてしぼったペーパータオル等で、消毒する場所を拭き取った後(一方向に拭く)、から拭きします。金属部分は腐食する可能性があるので、水拭きします。
④作り置きはできません。使うときに作り、使い切りましょう。
※作った消毒液は,時間の経過とともに効果が減少していきます。こまめに作って使い切ってください。(原液は,密封のうえ,冷暗所で保存してください。)
⑤噴霧して使用する場合はに薬剤を吸い込まないように慎重に行ってください。
手法②:噴霧(ふんむ) 「次亜塩素酸ナトリウム」を水道水で 100 倍程度に薄め、園芸用噴霧器や洗濯物用霧 吹きに入れ、人の手の届く範囲や人の歩く床面に向け、しっとり湿る程度吹き付ける。 噴霧時に薬剤を吸い込まないように慎重に行ってください。
準備するもの
・キッチンハイター
・空の500mlペットボトル
・空のスプレーボトル
・ゴム手袋
・マスク
・清潔な布巾
0.02%ハイター消毒液の作り方
①窓を開けて、マスク・ゴム手袋をする
漂白剤によって身体を痛めないように、窓を開けて換気するとともに、マスクとゴム手袋をします。
②ペットボトルに水を入れる
薄める元となる水を入れます。500mlのペットボトルがほぼ満タンになるくらいまで入れましょう。
③ハイターをペットボトルキャップに半分入れる
キッチンハイター(次亜塩素酸ナトリウム)をペットボトルキャップの半分程度入れます。このときこぼさないように注意してください。
④ハイターをペットボトルに入れて混ぜる
ペットボトルの水に、キャップに入ったハイターを入れ、混ぜます。この時点で、0.02%の次亜塩素酸ナトリウム消毒液はできているので、そのまま布巾に染み込ませ拭き掃除することも可能です。
⑤スプレーに移して、名前を書く
わが家では、布巾にスプレーして使用するために、使い終わった空のスプレーボトルに希釈した液を入れて使用しました。
しかし、漂白剤の影響によってスプレーボトル本体を痛める可能性があるので、不要なものを使用した方が良いです。また、噴霧した際に吸い込んだり、目に入らないように注意する必要があります。
また、作った液体が一体何なのか分からなくなってしまうと非常に危険なので、必ず名前を書くようにしましょう!
希釈濃度の考え方
今回使用したキッチンハイターは次亜塩素酸ナトリウム原液濃度約5~6%が含まれています。
そこから、目的別に薄める濃度を決めて水と混ぜて作ります。
0.05%〜0.02%・・・ドアノブや手すりなど手に触れる物
500mlのペットボトルに半分〜1杯を入れて薄める
0.1%・・・嘔吐物,便などが直接付着した場所・物
500mlのペットボトルに2杯を入れて薄める
今回は、普段手で直接触れる箇所の消毒が目的。また、小さい子どもがいることなども考慮した結果、薄い濃度の0.02%を作ることにしました。
さっそく拭き掃除開始!
作ったハイター消毒液を使って拭き掃除をしていきます!今回スプレーボトルに入れて作りましたが、安全のために直接物にスプレーするのではなく、布巾にスプレーして使用しています。
直接スプレーして使用する場合は、必ず換気とマスク、手袋を着用、目に入らないように注意して、小さな子どもが近づかないようにしましょう。
拭くところは?
①ドアノブ・玄関ドア
金属製の場合、腐食してしまいますので必ず水拭きもしましょう。
②電気のスイッチ
夜になると必ず触るところです。拭き残しのないようにおうちの中全てを拭きましょう。
③リモコン
毎日触るものですね!これはこどもも触ることがあるので、拭きにくいですが入念に。
④テーブル
こどもが食べこぼしたものを口に入れてしまうこともありますので、こちらも必ず拭いておきます。
⑤冷蔵庫の取っ手
こちらも触る機会が多い部分。目立ちにくいですが、拭きましょう!
⑥蛇口のハンドル
せっかく手を洗っても、水を止めるときに汚れてしまっては意味がありません。キッチン、洗面所共に消毒しておきます。
⑦窓の鍵と取っ手
外に出たときに最初に触る部分ですね。しっかり拭きます。
⑧椅子の手かけ
食事の前に触る部分。手を洗った後に触る部分なので忘れずに。
⑨ベビーカーのハンドル
こちらも触る機会が多いところ。そのまま子どもを抱っこする時が多いので、入念に。
⑩おもちゃ
特に1歳前後のこどもは、おもちゃを口に入れたり、触った手を舐めてしまったりするので、入念に行います。
消毒したては、次亜塩素酸ナトリウムが完全に乾いていないので、遊ばせるのは少し時間を置いてからにしましょう。
まとめ
常日頃からおうちの中を清潔に保つことは、とても大切なことです。
大切な家族を守るために、できることからすこしずつ始めていきたいと思います。